サン・アガタ教会

16世紀後半にフィレンツェの名門貴族であるプッチ家のロレンツォ・プッチにより建てられたこの教会はフィレンツェ中心部に位置します。16世紀中頃から末にかけて見られる後期イタリア・ルネサンスの美術様式（マニエリスム）のファサードにはプッチ家の紋章が描かれています。主祭壇には16世紀末のフィレンツェで最も活躍した画家の1人とされるアレッサンドロ・アッローリの『カナの結婚式』が掲げられています。この絵はガラスのコップ、ナイフやフォーク、ナプキンなどを利用する食事風景を描いた世界最初の絵画と言われ、歴史的にも貴重な絵画です。