T & M 様
何年か前、たまたまテレビで見かけたスロベニアのブレッド湖に浮かぶ聖マリア教会とその背後のアルプス山脈の美しさがとても印象的で、当時独身ながらに“いつか結婚するならブレッド湖が良いな…”とぼんやり考えていました。
時は流れて2018年。
まだ付き合って日も浅かった彼女(妻)に、冗談半分、本気半分でブレッド湖の話をしたところ、リージェンシー・グループさんを見つけてきてくれました。まぁ話だけでもと表参道のオフィスに伺ったのがちょうどクリスマスの頃です。事前アンケート用紙の名前欄に「夫」「妻」とあって、二人揃って照れていたことを今でも覚えています。
緊張しながら待っていると“サルヴァトーレ”山田さんが私たちのテーブルに。ブレッド湖をはじめとして、色々な国のプランをご紹介頂きました。もともと私たちの頭の中にチェコという選択肢は全く無かったのですが、教会や街並み、過去の挙式の模様などを写真で見せて頂くうちに“プラハもええなぁ…”といつの間にかその気になっていました。何となくのイメージを聞くくらいのつもりで始まった打合せが、終わる頃には式の日程どうしましょう、となっていたのは、ひとえに山田さんの情熱とヨーロッパ愛(そしてプラハ愛)による所が大きかったのだと思います。
私が関西在住だったこともあり、その後、挙式本番を迎えるまで実際にお会いしての打合せは数回しかありませんでしたが“ここまでお任せで大丈夫なんだろうか…”と不安になるほど山田さんにはメール等で大変細やかに諸々調整頂き、一切不自由ありませんでした。とても有難かったです。
最終的にはチェコ/プラハで挙式後、オーストリア/ウィーン、スロベニア/ブレッド湖を周り、個人的に所縁のあるドイツ/フランクフルトに寄って帰国するという旅程をまとめて頂きました。
いざ出発2週間前!!というタイミングで、スロベニアまで乗るはずだった航空会社が経営破綻してしまったとのご連絡があり、鉄道を急遽手配し直して頂いたりもしましたが、結果的にはのんびり“世界の車窓から”的な移動を楽しむことが出来ました。
それよりも大変だったのは日本を旅立つ当日で、大型台風が関東を直撃したまさにその日に重なってしまい、当然フライトはキャンセルに。空港各所で大混乱の中、航空会社と交渉の結果何とか式の前日夜にプラハへ到着するフライトにリスケ出来ましたが、タイ/バンコク乗り換え(しかも一泊)となり、思わぬ形で旅行先が1か国増えたのも今となっては良い思い出です。
その後色々とあって、最終的には無事に式に間に合い、聖ミクラーシュ教会の荘厳な雰囲気の中で司祭様の優しい祝福の言葉のもと、妻と永遠の愛を誓うことが出来ました。
感極まり涙を堪えながらの誓いとなり、本当に忘れられない式となりました。現地スタッフの方々のたくさんのご協力のもと、プラハ各地の撮影スポットで素敵な写真を撮影する事もでき、まさに“ヨーロッパ婚”をエンジョイすることが出来ました。
式の後の新婚旅行も素晴らしく、ウィーンでは山田さんに手配して頂いたオペラ座の特等席でのミュージカル観劇を楽しみ、笑顔あふれるスタッフの方に中央駅まで見送って頂いたあと、全てのきっかけとなったブレッド湖ではレイクサイドのスイートルームで優雅な時間を過ごす事ができました。最後は幼少期を過ごしたドイツで、妻と思い出の土地をめぐり、結婚式と新婚旅行を無事に終える事ができました。
期せずして道中いろいろなハプニングにも見舞われましたが、振り返れば“困難な時こそ夫婦で支え合う”という言葉の真髄を体験できたのかもしれません。
あらためて、素晴らしいアレンジをして頂いたリージェンシー・グループさん、そして現地でサポート頂いた皆さんに心から御礼申し上げます。有難うございました。