ウィーンは約700年もの間ハプスブルク王朝の首都として繁栄してきた歴史と文化の都であり、今も優美な雰囲気を伝えてくれる素晴らしい街です。ウィーンの中心地、ブルグ広場の向かいに建つ高い尖塔をもつのが、ウィーン市庁舎(ラートハウス)です。フリードリッヒ・フォン・シュミットによる設計で、市民の自治が確立した中世の様式を取り入れたネオ・ゴシック建築であり、尖塔の先端には甲冑姿の騎士がウィーン市を見守ります。内部には会議やレセプションのためのたくさんの広間が連なり、七つの中庭を取り囲みます。ウィーン市民と同様のスタイルでの挙式は市の役人が執り行い、書類は公文書として保存されます。