S & N 様
もともと15年来の友人だった私達ですが、一昨年(2017年)秋に入籍いたしました。共通の趣味が音楽とワインということで、入籍した頃から「ブルゴーニュ、ロマネコンティの畑の十字架の前で婚礼衣装を着て記念撮影をしたい」という夢を抱くようになりました。
具体的にはどうしたらいいのかと迷っていたところで、2018年2月のゼクシィフェスタへ出かけて、リージェンシーグループの山田さんに出会ったのが始まりでした。挙式はブルゴーニュにある教会がいいなと思い探していたところ、ゼクシィフェスタでいただいたパンフレットにブルゴーニュの歴史ある修道院を改装した「アベイ・ド・ラ・ビュシエール」が載っていて、その美しい佇まいに惹かれましたが、実際に挙式できるかどうかは山田さんが交渉してくださって実現できました。
ゼクシイフェスタから半年後、挙式と記念撮影が確定して、我々も婚礼衣装の準備に入りました。奥さんのウェディングドレスを注文し、私もタキシードを準備しました。山田さんからは挙式の内容に関する細かい打ち合わせもメールでいただき、私たちの要望も聞いていただきました。
そしていよいよフランスへ出発です。羽田からウィーンを経由してパリに入りました。ところがここで大事件!スーツケースがロストしてしまったのです!ウィーンでの乗り継ぎ時間は十分あったはずですが、どうやら荷物が積まれなかった様子。大切なドレスもスーツケースの中でしたので、パリの空港で途方に暮れました。その後パリから友人と共にブルゴーニュへ移動しなくてはいけなかったので、とりあえず空港でロストの手続きをとり、後ろ髪を引かれる思いでしたが、TGVでブルゴーニュへ向かいました。
同時にフランスでの担当の方に連絡をとり、ロストの話を相談しました。代わりのドレスを探しましょうかという提案までいただいたのですが、直後に空港から手荷物が見つかったという知らせが入り一安心。しかし、ブルゴーニュまでは届けられないとのこと。再度担当者さんに相談したところ、パリの空港まで荷物を取りに行ってくれるサービスを手配してくださいました!おかげで私たちは予定通り友人たちとブルゴーニュ観光を楽しみ、アベイに着くことができました。アベイに戻ったところで手荷物が届き、本当に安堵しました。
そして挙式当日を迎えました。ゆったりとした朝食の後、美容師さんが来てメイク開始です。挙式への気持ちが高まります。メイクが整ってドレスに着替えたところで写真家さんが来て撮影も始まりました。担当者さんと挙式の段取りを打ち合わせた後、アベイの屋内のあちらこちらで撮影。ここは12世紀の修道院を改装した美しいホテルなので、どこを撮っても絵になります。そしてアベイのチャペルへ移動し、牧師さんを迎えて式を挙げました。小さな祠でしたがきれいに飾り付けていただき、厳粛な空気の中、牧師さんと友人たちに祝福され、無事に結婚式を挙げることができました。
式の後はアベイの美しい庭に席を設けていただいて、友人たちとシャンパンレセプションを開きました。6月初めなのに真夏のような快晴の空の下、よく冷えたシャンパンで喉を潤しながら気持ちよく語らい、楽しい時間を過ごしました。
そしていよいよ「ロマネコンティの畑」へ出発です。ブルゴーニュの美しい自然の中を走り、十字架の前へと着きました。夢にまで見たこの地で、愛する人と二人で婚礼衣装を着て記念写真を撮る、ずっと前から願っていたことが実現した瞬間でした。十字架の前では逆光だったのですが、写真家さんがうまく撮ってくれて、一生忘れられない一枚になりました。出来上がった写真を見ると、ただの記念写真の連続ではなく、写真全体が一つの物語になっているかのような仕上がりで、写真家さんのセンスの良さにも感動いたしました。
今回は直前にロストバゲージという大きな衝撃がありましたが、多くの方の協力でその障壁を乗り越えることができ、夢が実現できたので本当に感無量です。我々の夢を実際の企画として実現していただいた山田さんはじめリージェンシーグループの皆様、現地スタッフの皆様には心から本当に感謝しております。「感動を生み出す仕事」をありがとうございました。