お客様の声

感慨深いフィレンツェ挙式。国や言葉を越えた平和で優しいひと時。

イタリア オラトリオ教会

T & Y 様

6月18日 朝4時、窓の外に広がるフィレンツェの景色はまだ薄暗く、ホテルのプールサイドには昨夜行われていたらしきパーティーの余韻が残っています。熱めのシャワーを浴びて深呼吸をひとつ。

いよいよ長い1日がはじまりました。

身支度をしていると、ほどなくして日本人ヘアメイクの方2人が到着。年齢が近いことも相俟って初対面なのに自然と打ち解けて、女性同士の話に華が咲きます。きっと緊張をしている私をリラックスさせようとの心遣いもあったのでしょう…会話を楽しんでいる間に、ヘアメイクが完成しました。しっかりカールされた髪は華やかな中に上品さを備えたアップスタイルに、メイクは一見派手な印象で最初は戸惑いましたが、実は華やかなドレスに負けず映えるようにはっきりとメイクを施すそう。さすがプロ、後から写真をみて納得でした。

 

それからは慌ただしく、列席する私の両親、挙式のアシスタント、現地カメラマン、とホテルの部屋に次々と集合し、写真撮影がはじまりました。部屋を出てまずはホテル内での撮影。

ホテルは「Villa Cora」というフィレンツェの中心部から少し離れた郊外に佇むリージェンシー山田さんお薦めの5つ星ホテル。日本の皇室の方もかつて宿泊したというホテルは、華やかなダイニングや壁、天井画と、思わず溜息が出るほどの美しさです。

華奢でキュートな現地の女性カメラマンは、自らポーズをとってみせて、リラックスした雰囲気の中、次々にシャッターを切っていきます。本当にチャーミング!

 

その後、ホテルを出発し、ミケランジェロ広場、ヴェッキオ橋、ドゥオーモ とフィレンツェを代表する名所で写真撮影を行いました。世界各地からの大勢の観光客がいる中での撮影だったため、申し訳なさと恥ずかしさからずっと俯きがちで周囲を見ることができませんでした。ドレスの美しい長いトレーンでさえ皆の行く手を阻んでいるのではないかと。そんな中、突然小さな女の子が勢いよく私の方へ駆け寄ってきました。思わず咄嗟に小さな彼女を受け止めたそのとき、ふっと緊張が解けて自然と笑みがこぼれていました。そして改めて目線を上げ周囲を見渡すとそこには沢山の温かい視線と優しい笑顔が。国や言葉の壁を越えて平和で優しい空気に包まれたとき、何かとても感慨深いものがありました。

 

いよいよオラトリオ教会へ到着。

フィレンツェの中心部、ヴェッキオ宮殿のすぐそばにあるオラトリオ教会は古きバロック様式の建物で、内部の華麗な装飾や彫刻、天井画などはここが教会だということを忘れさせるような華やかさがあります。その一方で石造り独特のひんやりと静かな空気が流れていて、厳かで神聖な雰囲気を持ち合わせている教会でした。祭壇までの長いアプローチをドレスの裾を踏まないようにゆっくりゆっくりと進み、祭壇の神父さまの目前に立ち止まった瞬間、この日一番に緊張が高まりました。

一言一言、通訳を介しての言葉でしたが、目の前で神父さまが優しく語り掛けて下さる表情に、思わずこみあげてくるものもありとても感動的なブレッシングでした。最後に神父さまや参列した両親と一緒に写真を撮り、挙式は無事に終了。

 

専用車でホテルに戻り、家族とのウェディングランチの前に、早朝からずっと付き添ってくださっていたアシスタントさんとお別れとなりました。別れ際に、私と母に「今日は本当に良いお式でした」と、彼女からのさりげないけれど 心からの言葉をかけて頂き、とても嬉しかったことを思い出します。挙式の場面では通訳を、撮影中は暑い中重たい私のドレスを直したり、階段や足下の悪い場所では手を引いてくださったり、とても心強く助けられました。

 

そして、フィレンツェに到着した際、ホテルへの送迎から 挙式のサポート、そしてローマへと移動する際の見送りまで、全てをサポートして下さった現地責任者の堀内さん。フィレンツェを後にする朝、時間があるからとミケランジェロ広場に立ち寄って下さったり、駅でもユーロスターが発車する直前まで、他愛のない話をしながらずっと私たちに寄り添ってくださいました。言いそびれてしまいましたが、挙式でのスーツスタイルは 洗練されていてお洒落でとっても素敵でした!もっと色々な話、したかったです・・。

 

フィレンツェを後に、私たちは、その後ローマとアマルフィを回りました。いずれもリクエスト通りの素敵な5つ星ホテルを予約していただき、チェックインの際にはウェディングを知ってか “Congratulation!” と御祝いの言葉までかけてもらいました。

特にローマの「Hotel Hassler」では、部屋にケーキとプロセッコの歓迎が。当初、満席だと伝えられたホテル内の人気レストランも、数分後に “Good news!!” と席が確保できた旨を伝えられました。スペイン広場の一番上に建つホテルのレストランでは、徐々に日が暮れていくサマータイムのローマの街を一望に、スペシャルなワインと最高の料理を両親とともに堪能することができ、ローマでもまた贅沢で素晴らしい時間を過ごすことができました。

 

実は、それらは全て日本でのリージェンシー山田さんの尽力があった、ということは帰国後に分かったことです。私たちが旅をしている間、毎日、今日はどこで、今頃何をして・・?とストーカー(ご本人曰く)のように思いを馳せていたそうです。本当に常にテンションが高くて、常に笑顔で、常に愛に溢れていて、そして何よりも気配りに長けていて・・。 仕事が忙しく、なかなか準備が進められなかった中、お会いしたときにはもちろん、メールひとつをとっても、いつもいつも元気をいただきました。そして、特に挙式については、日本での山田さんの思いを現地のそれぞれのプロフェッショナルな方たちが繋いで、更に色付け膨らませて、完成された、何かそんな気がしました。

もちろん挙式だけでなく、その後のスケジュールについても移動から宿泊先、レストランやおすすめ観光スポット、など余すところなくアドバイスをいただき、ローマでもアマルフィでもカプリ島でも旅を満喫することができたことは言うまでもありません。本当にお世話になりました。

これから先も、沢山の方に同じような素敵な挙式の思い出が訪れることを、そしてそんな夢を叶えていく山田さんの喜びがさらに増えていくことを、心からの感謝とともに祈っています。