フランスの首都、花の都パリはヨーロッパでも人気の挙式地の一つです。
パリでの挙式をご検討中の方は、各社のパンフレットを集め、Webサイトを検索すると、
必ず「アメリカン・チャーチ」と「アメリカン・カテドラル」に目を留められることでしょう。
この二つの教会は、パリでも鉄板の式場です。
でも、所在国はフランスなのに、なぜアメリカンなの?誰もが疑問に思いますよね。
答えは単純、「アメリカの教会」ということなのです。
では、なぜフランスにアメリカの教会が……?
「パリなのにアメリカン」の謎を解くカギは、キリスト教にありました。
キリスト教には、カトリックとプロテスタントという大きな二つの宗派があります。
もともと一つだった信仰心も、時代とともに考え方の違うグループができて、
カトリック教会への抗議(プロテスタント)という意味で、二分されていきました。
この二つの宗派では、聖書の聖典や、教会の外観や装飾も異なります。
わかりやすい違いを言えば、十字架にキリスト像があるのはカトリック、十字架だけはプロテスタント。
聖職者を、カトリックは神父様と呼び、プロテスタントは牧師様と呼ぶ……などの点があります。
ぜひお近くの教会で確認してみてください。
さて、フランス国民の主な宗派はカトリックです。
したがって、カトリック教会はフランス国内にたくさんあります。
しかし、カトリック教会では、カトリック信者でない限り、結婚式ができません。
というわけで、パリに住むプロテスタント派のアメリカ人のために、教会が建てられたのでした。
カトリック教会ではカトリック派の人しか挙式できませんが、
このプロテスタント派の教会では、信仰を問わず挙式ができます。
ということで、パリではアメリカ系プロテスタント教会のみ、
日本人が挙式することを許されている、というわけなのです。
アメリカン・カテドラル教会の内部にはアメリカの州旗が飾られています。
教会活動の一つに、英語のレッスンクラスなどがあります。
牧師様はアメリカから数年交代で派遣されます。
なので、着任早々の牧師さんですと、フランス語が話せない方もいらっしゃるようです。
フランスにありながら、地域のアメリカ人コミュニティだけでなく、他宗教にも開かれた教会。
この背景を知っておくと、アメリカン・チャーチやアメリカン・カテドラルでのウェディングも
より味わい深いものになるかもしれませんね。
最後に、パリ挙式でインスタ映えする写真が撮れる裏ワザをご紹介します!
「五つ星ホテル」という形容詞は有名ですが、さらにその上にランクがあるのをご存知ですか。
五つ星を超えたホテル、それが、「パラス」ホテルです。
パリには「パラス」ランクのホテルがいくつかあり、当コラムでもご紹介しているところです。
一泊してホテルレストランでウエデイングディナーをセットすれば、人生観がかわるほど素晴らしい体験ができる、そんなホテルです。
しかし、スケジュールやご予算の関係で宿泊までは……ということもありますよね。
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